家電製品も資産
家計において、高額な買い物といえば、家電製品が思い浮かぶ。家電製品は、中古としての取引があり、使用価値が残っているうちは、お金に換えることができる資産だ。私の場合、保有している家電製品をリスト化し、それぞれ私なりの価値を書き込み、価値を常に意識するように心がけている。
家電製品は耐久消費財だ。使用していても、使用していなくても、その価値は購入したその日からその価値は右肩下がりに落ち続けていく。私なりに評価した資産価値は、資産価値を評価するタイミング、ピンポイントでの時価である。評価するタイミングは年に1回。私の資産を精査するタイミングは年末だ。年末時点で残存価値を評価し、資産残高として記録するようにしている。
家電の時価評価のやり方
私が保有する家電の時価を評価するときの方法は2つある。家電製品によって、2つの評価方法を使い分けている。
残存価値による評価方法
高額な家電は大型家電であることが多い。例えば、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などだ。これらの家電製品は、実際のところ中古としてのニーズはあまり多くない。理由は、大きいことでデリバリーにコストがかかりすぎることにある。自分でフリマアプリやオークションサイトで売却し、宅配便で送ることができない。古物商が買取り、自らの店舗の店頭に並べて買主があらわれたら配送料を取って後日配送するという流れになる。買取るときもトラックに載せて引き取るわけだからコストが高い。必然的に買取価格は、実際の使用価値よりもかなり安くなってしまう。
私の場合、実際の使用価値に合った評価額を資産残高として採用している。その評価方法としては、残存価値を自分なりに評価している。まず、その家電製品の使用価値のある期間を調べる。と言っても、その家電製品の寿命は不明であり、長持ちすることもあればすぐに壊れて買い直す必要があるかもしれない。家電製品の場合には、メーカーがその製品の修理用パーツを何年間保管しているか取扱説明書に記載されているので、私はその年数を採用している。

上の写真は私の家にある富士通ゼネラル製エアコンの取扱説明書の一部を撮影したものだ。ここに補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後10年間とある。エアコンなど家電製品は、毎年のようにモデルチェンジされ、以前のモデルは製造されない。購入した年の翌年から10年間程度が補修用部品性能部品の保存期間と判断してよいだろう。10年でこのエアコンは価値が0円になるものと仮定して資産価値を計算する。
このエアコンの取得費用は127,000円だった。設置費用や以前のエアコンを撤去処分する費用すべてを含んでいる。127,000円を10年で割ると12,700円。1年毎に12,700円減価するものとして残存価値を計算する。このエアコンを購入して今年で4年目だ。12,700円×4年=50,800円、これだけ資産価値が減価したとすると、残存価値は76,200円となる。2021年12月末日時点のこのエアコンの価値は76,200円として記録する。
中古市場での取引価格による評価方法
もう1つの評価方法は、評価する時点で売却するとした場合、いくらで取引されるか、取引価格の事例をもとに評価する方法。この方法で評価する代表的な例としては不動産があげられる。私の場合、不動産を所有していないので、この評価方法で計算するのは小型家電ぐらいだ。小型の家電であれば、ネットで自ら売却し、発送することも可能だ。私が所有する小型家電等で高価で中古取引のニーズがあるのはパソコン、パソコンの周辺機器となる。型番で取引事例を検索し、いくらぐらいで売れるかを確認する。その価格を評価額とする。
最後に
最後に、家電製品の資産価値について重要な点を2つ説明したい。
家電製品は大切に使用する
1つ目は、家電製品などの価値は、その状態によるということ。一般的な使用状態であれば価値を評価しやすいのだが、使い方、扱いが雑で状態が良くない場合、評価額を下げなければならない。特に取引価格で評価する場合があてはまる。資産価値を維持するためにも、家電製品は大切に使用し、メンテナンスをまめにしてあげることが大事だ。上記に挙げた私のエアコンだが、自動でフィルターを清掃する機能がある。しかし、これがメンテナンスフリーというわけではない。フィルターを清掃したのであれば、ほこりなどのごみがどこかにたまるしくみになっている。人の手でそのごみを清掃してあげる必要がある。取扱説明書を見ると、エアコンをよく使う夏の前にはフィルターなどをはずして清掃するように説明されている。そのような正しい使用方法を守っていると、状態は良好になり機能が低下しずらく、長く使用でき、価値を維持できる。
評価額0円は買い替え費用発生のサイン
2つ目は、評価額が0円になった家電製品の考え方について。家電製品が長持ちした場合には、残存価値が0円になってしまったり、中古での取引事例が無くなってしまう。資産価値は0円だ。しかし、これは次の家電製品を購入する時期が来ていることを意味する。資産価値の評価額は0円だが、見えない支出予定があると考える。近い将来、買い替え費用が発生するため、その費用を準備するための積立金を用意しておく。私の場合、年末時点で評価額が0円で、買い替え時期が来ている家電製品は別にリスト化し、予定購入額を記載しておく。これで見えない支出だったものが明確になる。積立金(いつでも買い替えに支出できる預金)に余裕があれば、タイミングをみて壊れる前に買い替える。エアコン、冷蔵庫、洗濯機など家電リサイクル法対象の家電製品はエネルギーの消費が大きく、電気料金など光熱費を考慮すると、早めに省エネ性能の高い商品に買い替えた方がよい。車も同様。燃費の悪い車を乗り続けると、ガソリン代が高くつき、財布にやさしくない。無理して燃費の悪い古い車を10万キロ以上乗り続けるよりも、燃費性能の良い新車に早く乗りかえた方が財布にはやさしい。
家電製品などは、資産価値が0円になっても使用でき、できるだけ長く持たせることで長期的な支出を減らすことができる。買い替えを10年周期で行うのと15年周期で行うのはどちらが支出が少なくなるか明確だ。買い替え周期が長い方が生涯の支出は減らせる。ただし、ほどほどにしなければならない。長く持たせればよいだけではない。エネルギー効率の問題がある。日々電気料金は高くなり、新しい家電製品はエネルギー効率を高め、電気代は安くなっている。お金を残すためには、買い替え時期の見極めも大事だ。